プログラミングを子供にやらせてみたいと思っているけれど、何から手を付けていいかわからないのよ。
今回は、こんな漠然とした疑問とプログラミングへ興味をお持ちの小学生のパパ、ママさんのお悩みを解決します。
この記事でわかること!
- そもそもプログラミングとは何か
- 日本のプログラミング教育について
- 海外のプログラミング教育について
プログラミングを知らない私たち親世代も多いはず。そりゃそうよ、私が生まれたころにはインターネットなんてなかったもの。
iPhoneだってなかったもの。
まずは自分が学ぶ姿勢が大事ですね。
と、いうことで、まずはステップ1、親の理解編としてプログラミングを紐解いて行こうと思います。
プログラミングとは
プログラミングとは、、、
”コンピュータープログラミングとは、ある特定のコンピューティングの結果を得ることを目的として、実行可能なコンピュータープログラムを設計・構築するプロセスのことである”
by Wikipedia
うむ。意味わからなんだけど。結局どういうことなのさ。
つまり、コンピューターに何かやってほしいときに、指示をだすってことですね。
いわゆるコードをかくってこと。
その指示をだすための言葉が、”プログラミング言語”と呼ばれていて、種類は200種以上あるといわれているよ。
有名どころの言語はJava 、Python、JavaScript などがあるよ。
今見ているホームページだってHTMLというプログラミング言語が使われているよ。
このホームページをGoogle Chromeで開いているのであれば該当のホームページで右クリックで「検証」をクリックして開くか、F12で開くこともできるよ。
プログラミングの役割
プログラミングについて分かってきた気がします!!!
そして!
プログラミングを学ぶということが、とっても難しそうってこともわかってきました!
そもそも学んで何かいいことあるの?
よくぞ聞いてくれました!いい質問ですね!
はい、
世の中はプログラミンで成り立っているといっても過言ではない時代となっております。そしてその状況は今後もますます加速していきます。
むむむ
普段の生活で使われている身近な実例の一部をご紹介します!
【家の中編】
- ゲーム
- LINEなどスマホのアプリ
- テレビ、電子レンジ、エアコンなどの電化製品
- グーグル、ユーチューブなどのサイト
まあ、なんとなくイメージできるものばかりだな。
【家の外編】
- 信号機
- エレベーター
- 自動販売機
- 電車の自動改札機
- 車の自動運転
- 病院の医療機器
- ファミレスのペッパー君などのロボット
- 宇宙開発
なるほど、これから毎日、横断歩道をわたって信号を見るたびに「プログラミング」というワードが頭をよぎりそうだわ。
まあ、なくては困るものばかりだわね。
すでに人間の社会生活に欠かせないもの、そして今後の開発が期待されるもの、多種にわたってプログラミングの知識は必要になります。
ゲーム、車の自動運転、医療業界ではロボットによる手術などプログラミングは世の中のありとあらゆる分野に関わってきます。
そして日本は超高齢化社会による人手不足問題や地域格差の問題、貧富の差などの日本の課題の解決の糸口として期待されています。
日本のプログラミング教育について〜必修化2020年の件〜
あのー、ところで、2020年の小学校でのプログラミング必修化。の件なんですが、日本の小学生の子供たちがどんなことを学んでるのか知りたいのですけど。
プログラミング教育で育む資質・能力について、各教科等で育む資質・能力と同様に、資質・能力の「三つの柱」としています。
【知識及び技能】身近な生活でコンピュータが活用されていることや、問題 の解決には必要な手順があることに気付くこと。
【思考力、判断力、表現力等】発達の段階に即して、「プログラミング的思考」 を育成すること。
【学びに向かう力、人間性等】発達の段階に即して、コンピュータの働きを、 よりよい人生や社会づくりに生かそうとする態度を涵養すること。
参考リンク
文部科学省 小学校プログラミング教育の手引(第三版)
まずポイントとして抑えるべきは、プログラミングという単体教科はなく、理科や算数などの他の教科の中に組み込んで「プログラミング的思考」を学んでいるというこだね。
小学生が学校で行うプログラミング学習の特徴
- 複雑なプログラミング言語の習得を目的としてない
- 「プログラミング」という教科はない
- コンピューターの仕組みの一端を理解して活用する力を身につける
複雑なプログラミング言語の習得を目的としてない
複雑なプログラミング言語を習得するのが目的ではなく、「プログラミング的思考」の習得が目的です。プログラミング的思考とは「自分の意図する活動を実現するために試行錯誤し、論理的に考え、最適な方法で問題を解決すること」を言います。プログラミング的思考は、プログラミングに限らず、日常生活のあらゆる課題を解決することに役に立つといわれています。例えば『料理作るときの段取り』や、『家を出るまでの支度の段取り』などは分かりやすい具体例として取り上げられることが多いです。
「プログラミング」という教科はない
プログラミングの学習活動の範囲は算数、国語、理科、社会、音楽またはそれ以外にも、多岐に及びます。文部科学省 小学校を中心としたプログラミング教育ポータル より何件か例を抜粋しました。
【小学校で行う授業 事例】
以下参照リンク 小学校を中心としたプログラミング教育ポータル(文部科学省)
- 算数編 小学生5年生 正多角形をスクラッチを用いて書いてみる
- 国語編 小学2年生 主語と述語をスクラッチを用いて使ってみる
- 社会編 小学4年生 ブロックを組み合わせて47都道府県をスクラッチを用いて見つけてみる
- 音楽編 小学2年生 音楽のリズムをスクラッチを用いて自分で作ってみる。
企業参加型の授業なんて、実践的で面白そう~。
コンピューターの仕組みの一端を理解して活用する力を身につける
プログラミングに取り組りくみ、コンピューターを活用したりする楽しさを味わう体験、ものごとを成し遂げた達成感を味わう体験が大切だとしています。そういった活動を通じで、コンピューターの一端を知ることで、コンピューターは何でもできる「魔法の箱」ではなくなり、主体的に自分の人生や社会に生かそうとすることが期待されています。
子供達にしてみたら、生まれた時から当たり前に存在しているとても便利なコンピューター。
実態は人間によって生み出されているもので、次世代を担うのは君たち自身なんだ!!っていう大人達からの熱いメッセージがこの『2020年プログラミング教育必修化』に込められているのね。
・・・急に語り出すわけね。
プログラミング教育 ~海外の場合~
日本の事情は理解したけど、海外の教育状況も知りたいわ。やっぱりプログラミングといえばアメリカや中国のなのかしら。
抑えるべきポイントとして、プログラミング教育としては、小学生のうちからプログラミング言語まで踏み込んで学ぶ国、または日本のように小学生のうちは『プログラミング的思考』を学ぶ国と、二極化していることがいえます。
イギリス
IT教育先進国であるイギリスのIT教育「ICT」は1990年から始まります。2014年より従来の教科「ICT」に代わって教科「Computing」が新設され、小学1年生から必修科目として学びます。教科「Computing」はアルゴリズムの理解やプログラミング言語の学習を取り入れています。小学生のうちはスクラッチを通じてビジュアルプログラミングから学びます。
参考文献 「諸外国におけるプログラミング教育に関する調査研究」(文部科学省平成 26 年度・情報教育指導力向上支援事業)
日本と違って、小学生のうちからコンピューターという科目があるのかぁ。
アメリカ
Appleスティーブ・ジョブズは米国のすべての人がコンピュータをプログラミングするためのスキルを身につけるべきだと述べました。2015年にジョブズの後継者であるティム・クックは、プログラミング言語は「最も重要な第二言語」であると発言し、2017年、クックは米国ドナルド・トランプ大統領に公立学校での義務教育化の必要性を促しました。2012年に設立されたAmazon、Microsoft、Facebookなどにサポートされている非営利団体のCode.ong はアメリカのプログラミング教育で重要な役割を担っています。Code.orgは、最初にシリコンバレー地域の公立小学校と高校、次に米国全体、そして最終的には世界にプログラミング教育を広める活動をしています。今ではアメリカの多くの公立小学校でCode ongを採用して学んでいます。
小学生も低学年のうちからプログラミングを学んでいるんだね。
IT業界の大物たちが、国または世界の教育に働きかけたんだね。
カナダ
2017年よりカナダ政府はcancodeを導入して幼稚園から高校生までの先生と生徒がプログラミング教育を受けられるようにした。
プログラミングを教える先生側のサポートも重要な課題よね。
オーストラリア
コーディングの概念は幼稚園から2年生まで導入され、スクラッチジュニアなどの子供向けビジュアル言語使用して学び始め、5.6年生ではビジュアル用語を用いて科学の概念と方法をより深く理解し、中学でテキスト言語に取り組むことを目的としています。
参考記事 Coding to be mandatory in primary, early high school(THE SYDNEY MORNING HERALD)
参考記事 2020年から日本の小学校でコーディングが義務化される(Nikkei Asia)
国によって政策の方法は異なるものの、どの国もプログラミング教育を重要視していること分かったわ。
このプログラミング教育をうけた今の子供たちが、学校を卒業して社会に出るころには、
いったいどんな世の中になっているのかな・・?
まとめ
プログラミングとはプログラミング言語を用いてコンピュータに指示を出すこと。
プログラミングは今の私たちの生活にとって、すでに必要不可欠なもの。
プログラミングは様々な分野で用いられ、私たちの生活は凄まじい勢いで変化している。今の子供達が社会人になるころには、また新たなサービスが生まれ、生活はますます便利になっていることであろう。
日本も含め世界各国が、将来を見据えて子供達へのプログラミング教育に力を入れている。
今、世界中でプログラミングを学んでいる世代が社会人になる頃には、「ある程度のプログラミングができる」は、出来るのが当たり前の時代になっているであろう。