アジアエリアへ赴任する人は年々増えていて、家族を同伴するケースも増えています。
北米など英語圏では、学費がほとんどかからない現地校に通わせて、英語で教育が受けられる環境がありますが、アジアの場合は事情が変わってきます。
そう、アジアは非英語圏。
英語が公用語ではない地域では、日本人学校が設置されていることが多く、子どもは現地校、インターナショナルスクール、日本人学校などの中から選択することになります。
国によっては現地の学校には外国人である日本人は入学できない場合も多いんです。
多くの会社は日本人学校の費用まで負担をしてくれます。
日本人学校の年間費用は地域によって差がありますが大体100万くらい。
王道のインターナショナルスクールは年間300万超えたりするのがザラです。
そうなると、いわゆる色んな国の子供達が通っている王道のインターナショナルスクールに通わせるとなると、差額分は自己負担になってしまいます。
高くて庶民には無理〜!
学費以外にも、日本の学校とは違うことが多いインターは入学してから生活に慣れるまでも何かと大変で、子供が負担に感じることも。
といった理由からアジアエリアでは赴任されてきた多くの日本人は日本人学校を選ぶことが多いのです。
我が家の場合は、赴任期間がおそらく長いことと、子供の年齢や性格を考えて、日本人学校くらいの学費で行けそうなインターナショナルスクールを探しました。
日本人学校学費と同じくらいのインターナショナルスクールとなると、選べるのはローカル系インターナショナルスクールになってしまうのです。
ローカル系インターナショナルスクールって何?
ちゃんとした定義はないと思いますが、息子の学校の例を踏まえてざっくり説明をすると、
日本にはないカテゴリーだよね。日本では、公立の学校に海外から来た子供達も通えるシステムだから、あえてローカル系インターというカテゴリーの学校をつくる必要性もなかったんだろうね。
クラスメイトの国籍
ほぼアジア系。
インド、ベトナム、フィリピン、インドネシア、マレーシア、シンガポール、タイ、韓国、日本 など
インターナショナルスクールと聞くと、アメリカやカナダなどの欧米系の方々を思い浮かべがちですが、1人もいません。
欧米系や中国人の子供たちはみんな王道インターに行くからね。
先生の国籍
ほぼアジア人
先生に関しても、給料の高いネイティブの先生はいません。英語が上手なアジアの先生たちが教えてくれます。
ローカル系インターナショナルスクールの学校の施設や設備
プールはなし、広い校庭はなし
体育館は小さめのがあり、体育の授業はそこで。ですが、全校生徒(1年生から高校生まで)が集まるとギュウギュウずめになっちゃうサイズ。
学費が安い分、学校の設備もどうしてもチープですね。
これは日本人学校の設備と比べると天と地ほどの差なんだよね。日本人学校は国や企業からの支援や寄付によってすごい設備を兼ね備えることができるのです。
日本人学校の校庭でか~!プールでか~!畑もあるの?動物も飼ってる?修学旅行もあるの?
とにかく比べたらきりがない笑
いじめとか差別とかは聞かない
いまのところは、差別だったり、クラスメイト同士のいじめとかの類の話は聞かないです。
英語ができない息子をバカにするとかよりも、むしろ助けてくれる優しい学校の雰囲気。
先生もクラスメイトも、事務の人も、スクールバスの人も皆親切。日本人が珍しいからか、みんな息子だけでなく、親の私の顔や一緒にいる娘の事まで覚えてくれている程。
国民性?インターだから?この学校がたまたまそうなだけ?
これは、日本の陰湿系のいじめ体質を体感してきた私としては、本当に素敵な事だと思っているのです。
単一民族国家の日本では、”みんな同じ”が見つけやすく”違う”ことが目立ってしまうけど、インターの中にいれば”みんな違う”のが当たり前なので、いじめにつながりにくいってことはあるんじゃないかな。と、なんとなく思うところではあります。
オンラインクラスはお手のもの
オンラインクラスはコロナ禍の経験によって、手慣れたものです。
台風がきたり、ストライキで道が混雑しそうな時はすぐにオンラインクラスに切り替わっちゃいます。
Google Classroom で、先生が授業で使ったスライドが毎日シェアされたり、親との連絡もチャットでしたりと、ITインフラは日本の公立小学校よりはレベル高いです。
日本の公立の小学校で担任に連絡する時は、連絡帳に書くか、電話するよ~。
カリキュラム
カリキュラムは学校によって様々。
ローカル系でも主流はIB(国際バカロレア)。息子の学校はアメリカ系なので高校生になるとアメリカの大学進学に必要なAPプログラム取得を目指します。
早い帰宅時間、ながーい夏休み、クラブ活動なんてほぼない
帰宅時間は早い。なぜならクラブ活動活動に力を入れてないので、ランチを食べて午後の授業が終わったら帰ってきます。
王道インターはクラブ活動が充実していて、サッカーやテニスなどの運動だったり、ピアノやバイオリンなどの楽器系だったりと活動は様々。運動するコートや楽器を弾く環境が備わっていないとできないんですよね。
設備もないので、ローカル系インター生の帰宅はめちゃ早い。
そして、夏休みも、どこのインターよりも早く始まる笑
だいたい、夏休みは6月末から8月中旬くらいの2ヶ月弱の学校が多い中、息子の学校は6月頭にはひと足先にお休みになっちゃいます。
個人的にローカル系インターに対して思う事
まず、費用に関しては、安い理由はちゃんとある。ってこと。
だけど逆に、学校の拘束時間も短い分、息子は家で日本語の勉強に割く時間を十分に取れたり、本を読んだりマイクラをしたり、プログラミングをしたり、彼の好きな事をして過ごせることはメリットという考えもあるかなと。
クラブ活動はないけれど、息子の場合はピアノとサッカーを習い事としてやっていて、学校外でもいいんじゃないかなぁと。
また、長い夏休みを利用して、日本で数カ月間体験入学して過ごしたりもしました。
学校は安く抑えて、あとは個人でやりたい事をカスタマイズできる!っていう風に考えれば、割といいじゃん。って思う様になりました。
ローカル系インターを見学する時のポイント
きらびやかな設備や充実したクラブ活動は最初から期待できないとしても、うちの場合は以下のポイントが十分なので、概ね満足しています。
ぜひ学校を選んだり実際に見学する時の参考にしてみてください!
まあ事前に色々確認しても、入ったら絶対に『あれ?』ってことは起きると思いますので、それはそれで楽しむくらいの気持ちでいた方が気が楽ですよ!